子供の頃にいろいろな体験(できれば学び系の体験)をして、夢中になれることを探してほしいと思っている親御さんは多いと思います。最近では中学受験の試験で、実際に体験したことを作文に書くために東京から田植えや稲刈りを体験しに来る小学生がいると聞きました。体験する前に心配なことがあると思いますので、幼児から小学生まで親子で楽しめる稲刈り体験について、私が実際稲刈り体験イベントで体験したことを書きます。
稲刈り体験は、昔ながらの方法でカマを使って稲を刈り、稲を乾燥させるために竹で作った棚に束ねた稲を掛ける「はさかけ」まで行いました。また、稲刈り機の乗車体験もできる稲刈りイベントでは、綺麗に列で刈られていくのを間近で見られて、稲の香りも感じられて貴重な体験でした。
まずイベント保険の加入や雨天時のお知らせをするため、事前に参加申し込みをしました。
動きやすい服装に軍手と長靴があれば安心ですが、日焼けや虫刺されが気になる場合は、長袖長ズボンと帽子がおすすめです。
まず最初に農家さんにお米の育て方を習い、普段食べているお米が手間暇かけて大切に育てられていることを教えてもらいます。
その後、カマでの刈り方を習います。農家さんは、ザクザクいい音を立てながら一束ずつ刈って見本を見せてくれますが、子どもたちは早くやりたくて、あまり話を聞いていません。
稲刈りが始まると速く刈って競争する子、ゆっくり丁寧に刈る子、トンボやイナゴを捕まえ始める子、刈らずに稲を運び始める子など個性が出ます。
ザクザク刈っていると、頭が無の状態になって気持ちよく、ストレス解消になりました。キャベツの千切りに集中してスッキリするような感覚です。
束で刈った稲を10束まとめてひもで縛ります。ひもで束ねるのは小学生の力ではなかなか難しいので大人がやりました。
子どもたちは、はさかけする場所まで稲を運ぶ競争が始まり、大人は運ばれた稲を7:3くらいに分けて竹でできた棚に掛けます。
7:3の7の方を手前に掛けたら、次は3の方を手前に掛け、交互に続けて棚が倒れないようにバランスを取っていくのがポイントです。
棚に掛けて天日干しして1ヶ月ほど乾燥させます。(天候によります。)
田んぼの棚に稲が並んだ様子は、絵にかいたような古き良き日本の風景です。
風景にひたっていると子どもたちは、トンボやイナゴ捕りに夢中になっています。
稲刈りと虫捕りが一緒にできるのは、子どもたちが飽きなくていいイベントだと思います。
稲刈りの後は羽釜で炊いたご飯をいただいて、お米の美味しさを噛みしめ、一粒一粒のお米がどれだけ大切に育てられているかを知って、改めて農家さんへの感謝の気持ちを抱きました。
農家さんに感謝して食べるということを学校で習ったり、親から聞いたりしてきましたが、農家さんから直接育て方を聞いて、稲刈りを体験した方が実感できると思います。
家で晩御飯を食べている時に稲刈りを体験したことを思い出して、一粒一粒大切に食べてくれるといいなと思います。
さらに稲の成長を目で見て実感するために田植えと稲刈りをセットで体験することをおすすめします。