まちづくり

八幡山公園通り地区のまちづくり勉強会で学んでワクワクしました。

「八幡山公園通りのまちづくりについて学んでみませんか?」宇都宮市の広報9月号で見たタイトル「まちづくり」に興味を持って勉強会に参加してみました。

八幡山公園通りをご存じですか?私は宇都宮市に住んで約20年、八幡山公園は子どもが小さい頃に行ったことがありましたが、八幡山公園通りを知りませんでした。勉強会に参加していた私の周りの方たちも知らない様子でした。

勉強会の内容は「八幡山公園通り地区プロジェクト」初めてのまちづくり勉強会2025 第1回【まちづくりの基本編】です。まちづくりを専門にしている東京大学大学院の村山顕人さんの講話とワークショップが行われるということで、仕事で普段まちづくり(主に観光資源の掘り起こし)に携わっている私は、どんな流れでまちづくりが行われるのかを知りたくてすぐに申し込みました。

たまたま仕事が休みで参加できましたが、興味はあるけれど参加できなかった方に「八幡山公園通り地区プロジェクト」まちづくり勉強会で学んだまちづくりの流れ、ワークショップで改めて知った八幡山公園通りの魅力をご紹介します。

八幡山公園通り地区プロジェクトとは

まず八幡山公園通り地区の中心になる八幡山公園通りとは、二荒山神社の西、東京電力があるビルの西側にある市道(地図の赤線)で、大通りから八幡山公園南入口までを呼びます。

今回まちづくりが行われるのは「八幡山公園通り」を中心に、大通りより北側の馬場通り1丁目、塙田2丁目、本町、泉町を含む、宇都宮二荒山神社、県総合文化センターなどがある地域を「八幡山公園通り地区」(地図の黄線で囲んだ中)と呼び、歩いて散策したくなるようなまちづくりを進めて市の中心部の活性化を図るプロジェクトです。

主催は宇都宮地域のまちづくりを担う都市再生推進法人に指定されているNPO法人宇都宮まちづくり推進機構です。

八幡山公園は2027年4月に開園100周年を迎えるのに向けて、カフェや自然体験施設などの整備が進んでいく計画があり、次世代型路面電車(LRT)がJR宇都宮駅から西側に延伸されることからも、LRT停留場からアクセスしやすい八幡山公園通りの周辺地域のまちづくりが計画されたそうです。

今後は官と民が一体となった「八幡山公園通り協議会」(仮称)が設立される予定で、まちづくりへの関心を高めてもらうため、今回の勉強会が行われたという説明を聞きました。

どんなまちづくりが行われるのかワクワクしてきました。

「八幡山公園通り地区プロジェクト」初めてのまちづくり勉強会

2025年9月6日(土)10:00~12:00、栃木県庁の15階展望ロビーにて勉強会が行われました。展望ロビーからは、ちょうど八幡山公園通り地区が見下ろせる素敵な演出にワクワクしました。

勉強会は、まちづくりの基本編と10月に行われる実践編、事例見学バスツアーの全3回で行われる予定で、今回の第1回目はまちづくりの基本編で、東京大学大学院の村山顕人さんの講話とワークショップを行うと説明を受けて始まりました。

オンラインも含めて約90人が参加しているとのことで、老若男女多くの方が参加していることに驚き(普段の仕事の部会との人数の違いに戸惑い)端の席に座りました。

まずは、八幡山公園通り地区プロジェクトのまちづくりについて、組織や今後の流れの説明があり、組織づくりと役割の重要性を学んだ後、東京大学大学院の村山顕人さんの講話が行われました。

講話は「名古屋錦二丁目を例に新しいまちづくりを読み解く」

海外で実際に行われた戦術的な都市づくりの例を画像で見ながら、アメリカ オレゴン州ポートランドの都市づくりの考え方などを学び、広めの歩道にゲリラ的に手作りの椅子を置いて人々が寛いでいる画像はとても素敵な空間でした。

そして村山教授が実際に携われた「名古屋市中区錦二丁目のまちづくり」の構想が挙げられ、何のために、どんな街を目指すのか、何を仕掛けていくのか、2000年からまちづくりが動き始め、2030年の未来に向けたまちづくりの構想を知りました。

歩道が拡幅されてウッドデッキや椅子が設置されたストリートウッドデッキや「みちにわ」SDGsマルシェの開催などが行われていて、まちづくりは一度行われて終わりではないこと、時代と共に地域の人と共に続くことを改めて感じました。

村山教授は気候変動にも興味があるそうで、気候変動と都市デザインというテーマにも触れていました。確かに今年の夏は特に暑かったですから、今後の課題です。

まちづくりワークショップ

講話の後は、まちづくりワークショップの時間で、同じテーブルに座った4人の方とグループになって意見交換を行いました。

内容は、八幡山公園通りの良いところ、悪いところ、どんなまちにしたいか「○○が○○な街」にあてはめて、付箋に書いて模造紙に貼って発表します。

八幡山公園通りを知らずに参加したため、Googleマップのストリートビューで通りをたどりしました。

二荒山神社の森や栃木会館跡地の緑、八幡山公園の森が目に付いて、良いところは街の中心地なのに自然が多いところだとすぐにわかります。同じグループの方は、近所に住まわれているようで八幡山公園の魅力について教えていただきました。ミニ動物園にクジャクがいたり、カピバラが最近亡くなってしまったこと、ゴーカートが結構本格的ですごいことなど、初めて知りました。悪いところは、知られていないところ(私が知らなかっただけです、すみません)

公園に続く通りで自然の中を「親子がのんびり散歩できる街」をイメージしました。グループからはゼビオ本社が移転して来る予定で、宇都宮ではスポーツが盛り上がっていることから「スポーツが楽しめる街」などの意見が出て、宇都宮市の魅力を改めて知る機会になりました。

多くのドラマや映画でロケ地になっている県庁があるので「映画のワンシーンになる街」「映画の撮影が行われる街」「映画を撮影したいと思われるような街」も人が集まるきっかけになると思いました。

勉強会に参加した感想

2時間で行われた勉強会に参加して、八幡山公園通り地区プロジェクトにとても興味がわいて、勉強会などに参加したいと思いました。

仕事でも名古屋の例に習って、何のために、どんな街を目指すのか、何を仕掛けていくのかをまちづくりの参考にしていきます。

LRT沿線に住んでいますが、駅より西側に行くときには車を使っているので、これからは、LRTと徒歩で八幡山公園通り地区周辺を散策してもっと知りたいと思いました。ブログやインスタで発信していきたい。

講話をきっかけにして、名古屋市も訪れたいと思います。名古屋市は、名古屋駅周辺の名駅地区、人が多い栄地区、名古屋城がある名城地区には行ったことがありましたが、その間にある中区錦二丁目(伏見地区)を初めて知りました。ストリートウッドデッキを実際に見てみたい。

今回まちづくりの基本を学んで仕事に活かせる内容が盛りだくさんでしたが、それよりも参加された方々の熱意が感じられてモチベーションが上がりました。

次回の勉強会は、前橋市で行われたまちづくりの実例を学ぶ内容ですが、仕事のため参加できません。オンラインでも行われているということは、後でアーカイブを見られたりするのでしょうか。

これから八幡山公園通り地区がどう変わっていくのか注目していきます。